生命の中の記憶と、遥か遠い昔の約束

多元宇宙統合生命論

生命の中の記憶と、遥か遠い昔の約束

「人は どこから生まれてきたのか?」
「人は 何の為に生まれてきたのか?」

この究極ともいえる 人生のテーマは、きっとほとんどの人が、生涯をかけて 答えを追い求めるのではないでしょうか?

その答えを、知識的や思考的なものではなく、
生命の実感として感じられる人は、どのくらいいるのでしょう・・・
その実感を「私そのもの」 として 常に持ち続けられる人ともなれば、本当に僅かなのかもしれません。

夜空に広がる 広大な大宇宙は、私たちの生命の中にある 小宇宙と同一です。
外にあると思っていたものは 内にあり、内にあると思っていたものは、外にもありました。
三次元の視点で見た場合は、あり得ない常識が、高次元の視点から見た場合は 変わってくるのです。

また、人は 輪廻転生を繰り返し、幾世も生まれ変わっていることは、近年では普通に信じられる概念となってきましたね。
しかし、これも私たちの時間軸で考えた場合であり、
生命の本質から見た場合は、生命の誕生から、永遠の未来まで、何度も何度も転生を続けていく私たちの生命も、
過去から未来までの永遠の生命といえども、
今、この瞬間の「私の生命の内」にあると捉えることができるのです。

生命の真実とは、空間の概念も、時間の概念も超えた、不可思議のものであるようです。
これを思考で正しく捉え、科学的に説明しようとしても無理があるとも思います。
心で感じるしかないのかもしれませんね。

私たち人間は、宇宙生命と同一です。しかしもちろん「個」 としての役割を与えられているはず。

私たちが個の生命体として、地球という星に生まれてきている以上、私たちの究極の目的は、個としての私が幸せになること。そして人類全体が幸福に向かうこと。
一見別々の課題に見えますが、ワンネスの観点に立てば、同じであると捉えることができます。

もちろん「個」 に与えられた役割には、個々に違う、具体的なテーマがあると思います。
それが「約束」です。
宇宙生命と私の約束。
そして私と、同じ約束を与えられた特別な人との大切な絆。

私は幸運にも、この約束を感じる体験ができました。
それは今までの人生の中で、究極にどん底の状態の時でありました。
毎日毎日、夢の中で何かの物語を見ているかのように、少しずつ記憶として思い出され、激しく心が揺れ動いていました。
それは、生命の記憶と、大切な人との約束を思い出させる為の、大宇宙からのメッセージだったのかもしれません。
自分の使命を果たせていないばかりか、約束にすら気がついていなかった 自分にとって「深い心の痛み」として感じるメッセージでありました。

そして、ある瞬間・・・
まさに一瞬のうちに、確かに記憶を思い出したと感じる瞬間がありました。
それは、頭でイメージできたというより、心が思い出したといった方がよいかもしれません。

自分でも意味がわからず、涙が溢れ出していました。
悲しいわけではない。辛いわけでもない。嬉しいというのもちょっと違う・・・。
どこか懐かしい気持ち、安堵の気持ち、ずっと忘れていた「一番大切なもの」を思い出せたことへの感謝の気持ち。
言葉にするのは難しいですね。初めて体験した、不思議な感覚としか言いようがありません。
この涙は、2時間ほど止めることができませんでした。

とにかく一瞬であったとしても、大宇宙の生命と、個としての小宇宙の生命が確かに繋がり、「記憶」を受け継ぐことができたのかもしれません。

その後、何度か自分の感じていることが正しいのだと確認できる機会がありました。
時には、他者の言葉を通して、勉強している本を通して、
ホロスコープや、過去世リーディングなどのツールを通して、
夢の中で、実際の体験を通して・・・。

こうして今はその記憶が、意識の中で確固たるものとなってきています。

今では、私が体験した苦しみは、
この記憶を思い出す為に、通らなくてはならない必要な過程だったと思えています。

この感覚を、現実の世界で、言葉として、行動を通して表現していくことが、
私の役割、課題なのかもしれません。

もちろん「記憶」の中にあった、まだ果たせていない大切な「約束」を 実現し 現実に現していくことが、私にとって何よりも大切なことだと自覚ができました。

更に私にとって、思い出した「約束」を果たすことは、まだまだ当面クリアする課題に過ぎず、
本当の「生まれてきた使命」は その先にあることまで自覚できました。

今の私があるのは、過去の私の結果です。
今、大きな悩みや困難に直面している人は、その原因が過去世にある場合も多いでしょう。

でも、その過去世の出来事も、もっと昔の過去世に、根源となる原因があるはず。

宇宙生命は、私たちが不幸になることを、望んでいないと思います。

私たちは、宇宙生命という大きな海に、変化を生むための「波」としての働きを持つ存在。
私たちは生命誕生以来、宇宙生命と共に成長し、幸福の道に進むために、
まるで役者のように、この人生という舞台で、与えられた役を演じているのでしょう・・・。