インナーチャイルドの傷を持つ大人たち

多元宇宙統合生命論

インナーチャイルドの傷を持つ大人たち

インナーチャイルドとは、自分の心の中にいる「内なる子供」のこと。
「無邪気な子供心」を忘れず、大人になっても インナーチャイルドの心に従って 生きていける人もいますが、
多くの大人たちは、インナーチャイルドを 見失っているようですね。

いよいよ始まった 風の時代は、「個性の時代」でもあります。
独創的な個性を発揮し、自由に生きる時代。
純粋な子供の心を いつまでも忘れずに、育っていく世代の 子供たち。
それが今の時代の子供の、特徴となるような気がしています。

風の時代の子供たちは、インナーチャイルドを心に持ち続けていくことを、宇宙から 使命として与えられているのかもしれません。

さて、一般的に「インナーチャイルド」という言葉は、ネガティブな言葉として使われることが多いようです。
心理学においては、「子供の頃に傷ついた心」というような意味になります。
幼少期に家族関係や 家庭環境などで、何かしらの問題を抱え、それがトラウマになり、大人になっても その心の傷が残っている状態そのものを 「インナーチャイルド」と呼びますね。

子供の時に受けた傷や、その時の精神状態や思考が、大人になっても繰り返されてしまうといいます。

具体的には、感情を素直に出せなくなったり、目の前の問題から逃避する。強いコンプレックスから自己否定ばかりする。孤独を感じやすく、他者を信用できない。
〜などの特徴が、精神状態が落ちた時に、強く出てしまうようです。

また、やはりトラウマが原因で、アイデンティティに傷を抱える場合が多いと思います。

アイデンティティは、自分を自分と認識する心。
幼少期の頃に、周りの大人に振り回されて、自分の意思が通じないような体験や、
自分の本当の気持ちを誰にも言えなかったり、 無理をして「自分」を演じなくてはいけないような状況を経験した場合、
本来の自分がわからなくなってしまうのでしょう。

アイデンティティに傷を持つと、表面上の自分はあるようでも、自分自身の芯がないような状況になりがちです。
感情が大きく揺さぶられ、生命の力が弱まった時、
物事を判断する 価値基準が欠けている為、
大切な判断ほど 自分でできずに、周りに委ねてしまったり、または現実から逃げてしまいます。

これらの心の傷は、幼少期のトラウマにあると考えられており、それも正しいと思いますが、
生命の個性を学んでいくと、本当の原因は過去世にあることがわかります。
そして、この傷を潜在的に持つ人は、決して少なくないことも見えてきます。

過去世の傾向性を思い出すかのような出来事が、現実に起こります。
過去世と同じような疑似体験を、主に幼少期に体験することで、過去世と同じ「感情」が呼び戻されるのでしょう。

占星術においては、獅子座または 5ハウスが強調されている人に、この傾向が強く出るようですね。
これは獅子座の性質に問題があるのではなく、水瓶座だった過去世に原因があることが見えてきます。

これからの子供たちは、水瓶座の時代の子供たち。
正確には、「冥王星が水瓶座」の時に生まれてくる子供です。

冥王星は、集合的無意識が示す、人類共通のテーマを示します。
つまり今の子供たちは、程度の 差こそあれ、過去世で インナーチャイルドに傷を負っており、
そして幼少期に、多かれ少なかれ、インナーチャイルドが傷つく体験をするかもしれません。

実際、地の時代の大人たちが作った、偏ったルールに縛られた時代に生まれてくるのですから、
純粋な心が、窮屈に感じるであろうことは、安易に想像できます。
そして、思想が乱れ、何が正しく、何が間違えているかわからなくなっている、この世界では、
未熟な子供のうちは、心が迷う子も 多いかもしれません。

そうであるならば、子供たちの使命も明確です。

「本来の獅子座」らしい生き方を実現していくこと。
「個」としての自我を最大限に育て、自分らしく自己実現を果たしていくことです。

だから「個性」が重視の時代になるのでしょう。

こうして、風の時代が進み、今の子供たちが大人になるにつれ、
今の子供たちは、過去世からのインナーチャイルドの傷を克服していくはずです。

きっと、風の時代の子供たちの使命のひとつに、
我々大人たちが見失っている、インナーチャイルドを呼び覚ます、という使命もある気がしています。

だから、こころクラフトが目指している学びのスタイルは、
大人が子供たちの先生であると同時に、子供たちも私たちの先生なのです。

私たち大人は、子供と触れ合う中で、子供のインナーチャイルドに触れ、自分たちのインナーチャイルドも触発され、本来の「無邪気な子供心」を 思い出していきます。

そして自ら抑えていた「本当の感情」に気がつき、本来の心に目覚めていくのでしょう。
自分が何を恐れ、何に対して目をつぶっていたかに気が付くのだと思います。

アイデンティティの傷とは、自分の存在を見失っていることを意味します。
自分はどこから生まれてきたのか?
すなわち、宇宙生命と同一であるという、本来の自分を忘れているということですね。

自分は何のために生まれてきたのか?

宇宙生命から「個」として与えられた自分の役割、
つまり自分の「使命」を見失っているのでしょう。

インナーチャイルド、無邪気な子供心とは、
宇宙生命の言葉を、自分自身の 心からのメッセージを聞くためのものなのです。

幼少期の頃、
まだ何の知識もなく、思考ができないうちでも、
お父さんとお母さんの笑顔を見るだけで、安心に包まれ、幸せを感じていた頃のように。

嫌いなものは、自然と恐れたり、
好きなものに出会えば、心が暖かくなるかのように・・・

子供の持つ「感情」こそが、私たち大人も思い出すべき大切なものなのです。

私たちの内なる「無邪気な子供心」が、きっと真実の道を教えてくれることでしょう・・・