遥か遠い、始まりの時の約束

多元宇宙統合生命論

遥か遠い、始まりの時の約束


今から 遥か遠い遠い昔、もしこの世界に「始まりの時」というものがあったなら・・・

その「時」は、私たちがイメージできる時より、遥かに遠い過去なのかもしれません。
それは地球が誕生し、生命が生まれるよりも、遥か昔かもしれません。

なぜなら、私たち人間が 輪廻転生するように、地球や、私たちが認識している 三次元の宇宙もまた、
輪廻転生しているかもしれないから・・・。

もし、私たちにとっての「始まりの時」というものがあったとしたら、
私たちには宇宙生命としての自覚があり、
同時に、個の生命として永遠の時を流転していく、自分だけの「使命」もまた自覚していたはずです。

この三次元の世界で生きるにあたり、道に迷わないように、
私たちの心の中の 小宇宙を、すなわち 宇宙生命そのものは、
夜空の星々、大宇宙に描き出され、
満点の星々に包まれながら、宇宙生命と語るように、星と対話をしていたに違いありません。

太陽が昇ると 朝が来る・・・
陽が沈むと 夜になる・・・

太陽という、自我の意識に目覚めるかのように、自己の使命のために活動し、
夜になると、宇宙生命に還り、すべてがひとつに溶け込むように、星々の海に包まれていたはずです。

そして夜空の星のあかりに 照らされるかのように、明日への希望を 感じていたのでしょう。

心の中に灯った 希望の誓い。

私たちには、その誓いを共有する 家族がいました。
そして、進むべき道こそ違っても、同じ未来へと進んでいく 仲間たちもいました。

その想いは、自らの心の中に 宿るだけではなく、
親から子へと・・・
使命の道は、子へと託されていくのです。

「私がお休みしている間は、君が役割を果たすんだよ」 と言っているかのように・・・。

まだ宇宙生命の自覚がある、始まりの時の仲間とは、
宇宙生命そのものが、すなわち全ての人が、成長への道を進み、
皆で幸せになっていこうと誓っていたはず。

その為に、私は、こんな人生を歩んでいくんだ・・・。

人間としての人生は、平坦な道のりばかりではありません。
何もないところには何も生まれない。成長もありません。
だから私たち人間は、人として生まれ、悩み苦しみながら、成長し続けていくことを誓ったのです。

私たち家族は、こんな人生を送っていこう。
永遠とも言える長い時の中で、
出会いと別れを繰り返し、時には衝突し、お互いを傷つけあうこともあるに違いない。

それでも、この苦しみを共々に乗り越えて、更なる幸せを掴むことで、
同じように苦しんでいる人たちに、希望を与えていこうね。

こんな誓いを立てた、家族たちもいたでしょう。

進んでいく道、活躍する舞台は違っても、
皆が皆、誓いを立て、人間としてのイバラの道を歩んでいくと、心に定めたのです。
まるで、人生という 芝居を演じる 役者の道を進むかのように・・・。

生命が誕生してから、遙かな時を経て、
人の心には雲がかかってしまったようです。

現代人には、夜空の星々をはっきり見る機会が無くなってしまったかのように、
もはや真実は見えなくなってしまったのでしょう。

そして私たち人間が、この世界に生まれた本来の目的も、個々の使命さえも、見失ってしまったのだと思います。

しかし私たちは思い出すことができます。
忘れてしまっているだけで、その心が無くなったわけではありません。
だから、頭で理解するのではなく、心で思い出せばいいのです。

答えは、心が見つけてくれるでしょう。
それはきっと眠っていた「感情」です。
心が激しく揺れ動き、「一番大切なものを思い出した」と感じるような、
大感情が湧き上がる時がきっと来るはず。

もちろん、思考としての記憶を 思い出せる人はいないかもしれません。
心が喜ぶままに生きていたら、自然と正しい道を歩んでいた・・
という人もたくさんいるでしょう。
自分の「生命」が思い出せば、頭で思い出す必要はないのです。

その時、気が付く人がいるかもしれません。
遥か遠い過去といっても、
無限の可能性が広がる、未来といっても・・・

全ては「今」という、この「瞬間」の生命の中に、全てがあることを・・・。

私たちが「今」を選択することで、未来は変わっていくのです。
これこそが、変化し続ける、宇宙生命の成長のプロセスなのではないでしょうか?