輪廻転生の本当の意味★過去があるから今と未来がある

多元宇宙統合生命論

輪廻転生の本当の意味★過去があるから今と未来がある

世界には、私たち人間の常識では考えられないこと、
私たちの五感では感じることができないもの、
目に見えない世界の謎が限りなく存在します。

まだ 科学の発展していない時代においては、地球上の各地で、様々な神が想像されました。
そして大いなる神の力には、人間は逆らえないものと 信じられ続けてきました。

しかし人間の探究心は、真実に導かれるかのように、時代を創り変えてきました。

今、目の前にある現実には、必ず原因がある。
この人生に原因がないことは、目に見えない 何かの力によるものではなく、
更に過去に原因があったはずだ・・・

こうして東洋では、生命の生まれ変わり= 輪廻転生の思想に行きつきました。
もちろん現代の科学でも、輪廻の仕組みが証明されたとは言えませんが、
少なくても現代思想の中には、もはや常識のように取り入れられているように感じます。

宇宙生命を広大な海に喩えた場合、私たち人間は波のような存在。
波は海の働きについた名前でしかありません。
私たちは、宇宙生命に変化を与えるための存在です。

波は、海面に現れては、海と一体化を繰り返しています。
まるで、この現実世界に現れては、宇宙生命に還り、そしてまた現れるかのように・・・

私たち人間も、波のように、この世界に現れては還るという 永遠のリズムを繰り返しているのでしょう。
これが、輪廻転生です。

広大な波であっても、波頭のような近い存在は、同じリズムで 海面に現れます。
同じように、私たちの身近な存在とは、現実世界での出会いと別れを繰り返しながら、
生命の視点で見た場合は、永遠の時を 共に進んでいるとも考えられます。

現在の私があるのは、過去の私の結果です。
現実に起きていることには、必ず過去に原因があるはずです。

もちろん今の人生に原因があることもあれば、過去世に原因があることも。
それは、人の行いによる結果です。

人が善い行いをしたら、善業が、
悪い行いをしたら、悪業が、生命に積まれることになります。

そして善業は、未来の幸せの 因となり、
悪業は、未来の悩みや苦しみの因となります。

では善い行い、悪い行いとは何か?
これを簡単にいえば、自分以外の 他の存在を幸福にするための行いをしたか。
他が不幸になる行いをしたかと表現していいかもしれません。

要は、他者のために生きることができたか と言っても過言ではないでしょう。

ここで冷静に考えると、
私たちは、どれだけ多くの悪業を、善業以上に積んできたかということに気がつきます。
そして今の人生でも、どれだけの悪業を積み重ねていることか・・・

だから、今の悩みや困難の原因は、その多くが過去世を知れば見えてくるのです。

特に人生を大きく変えるような出来事は、過去世に原因があり、
それに導かれるように、今世でも過去世と同じような体験をし、
あたかも今世の過去に原因があるかのように見えますが、原因の本質は 過去世にあることが多いでしょう。

過去世など意識しなくても、自然に導かれるように、進むべき道に進める人はいるかもしれません。

しかし、多くの人は、自分の現状の原因に気が付かず、
自己の尺度で思考をしてしまい、道に迷ったり、道を謝ったりする場合の方が 多いはず。

広大な海に船出をし、地図も羅針盤も持たずに進んでいるようなものです。

自分の過去世を探ること、ソウルリーディングの必要性はここにあります。
いくら過去を知っても、過去をやり直すことなどできません。

過去を知ることは、今の自分の「原因」を知ることです。
すなわち「今の自分」を、より深く知ることに通じます。

今の自分を深く知れば、未来を変えることはできます。
なぜなら、今の自分の結果が、未来の自分だからです。

過去・現在・未来といっても、全ては繋がっていることがわかりますね。