パラレルワールドは本当にあるの?
私たちが現実世界と呼ぶ、私たちが生きる世界・・・
これとは別に、過去から未来へと、並んでいるように進んでいる、幾つもの並行世界、パラレルワールド。
別のパラレルワールドには、もうひとりの私が、別の人生を送っている・・・
さらに私たちは、自分の生きる世界を、自分で選んでいくことができるのかもしれない・・・
量子論の比較的新しい理論 「多世界解釈」では、パラレルワールドの存在を証明できるのでしょうか!?
今回は、量子論でよく耳にする、多世界解釈や、多元宇宙= マルチバースなどの理論から、
パラレルワールドが本当にあるのかどうかを考察してみます。
まず結論から言いますと・・・
パラレルワールドは、あるかもしれないし、ないかもしれません(笑)
量子論では、多数の世界が存在するという理論が主流ですが、
いずれも仮説の段階で、あるとも、ないとも、証明されたわけではないからです。
もちろん、私なりの考えもお話ししますが、
皆さまも、皆さまなりの答えを見つけてみてください。
人間は昔より、目に見えない世界の謎を、解き明かそうとし続けてきました。
科学が発達する以前の人たちは、頭の中で、その答えを出そうとしていました。
それゆえ、今より自由な発想で考え、真実に迫ったものも あるのではないかと思います。
人は、見えないものを理解するために、どうしても 自分達が理解できる形に 置き換えるしかありません。
この世界には、人間の力が及ばない、大いなる存在がある。
こうして、たくさんの、人間に似た姿形をした神がイメージされました。
動物たちをモチーフにした神も生まれました。
この仕組みは、今の時代でも変わらないと思います。
科学の世界といえども、自分たちで理解できる形に表現しようとしてしまうはずです。
ただ、言葉や表現を、そのまま受け止めてしまったら、時として大きく間違えます。
言葉や表現の奥に隠された、真実を読み解いていく姿勢が大切かと思います。
科学は時として、自由な発想を制限してしまいます。
そこで、自由が許されたのが、創作の世界だったのではないでしょうか?
私たちは、科学では及ばぬ世界を、SF小説や、漫画やアニメという形で、たくさん学んできました。
時として、漫画の世界が、何年も経って現実化することがあります。
よく作者は、「何かが降りてきた」と表現することがありますが、
人類にとってのメッセンジャーの役割を持つ人も、確かにいるように思えてなりません。
パラレルワールドも、その一つです。
私たちは、SFや漫画の世界観を通して、誰もが「もうひとつの別世界」をイメージすることができます。
さて、量子力学では「量子の重ね合わせ」の性質が確認されています。
簡単に説明すれば、コンピューターは、0か1かの組み合わせで成り立っています。
しかし量子の世界では、0と1が同時に存在するのです。
0でもあるし、1でもある・・・これを「重ね合わせ」という言葉で表現しています。
量子論の多世界解釈によると、
この世界は、幾つもの可能性が重なった、別々の世界または宇宙が存在する。
そして「観測」する度に、可能性の数に世界が分かれていくという理論です。
この説によると、この世界そのものは 波の状態で、たくさんの可能性が 見えない世界に存在すると捉えます。
そして観測と共に、粒子として物質化し、幾つもの現実世界に枝分かれしていくのだと・・・。
私たちが現実世界と呼んでいる 物質世界は、無数に存在することになります。
今の私は、たくさんの可能性の中の、一つの道を生きている存在だと捉えることができるでしょう。
この理論から、いわゆる パラレルワールドが存在すると考える人が増えました。
私たちが生きている現実世界とは別に、幾つもの現実世界が並行して存在する。
そこには、今の私とは、別の可能性を持つ私が、別の人生を送っていると。
そして自分の意識を変えることで、別の世界へ移ることができるという考え方もあります。
もう一度言いますが、答えはわかりません。
パラレルワールドはあるかもしれないし、ないかもしれません。
その上で、あえて私の感想を言うならば、
別の世界に、別の可能性がある自分がいるのは、違和感があるなと感じます。
別の世界には、今の私よりも、ずっと悲惨な人生を送っている私がいると考えるのは、なんか嫌です(笑)
今の私より、幸福な私がいるというのも、良い気はしません(笑)
そもそも、もし別の世界に移れるというのであれば、
この世界の私は消えてしまうのでしょうか?
同じように、たくさんの人が気がつかないうちに消えていて、記憶が変わっているのに気がついていないだけなのでしょうか?
移った世界には、私が二人になっているのでしょうか?
幸福な世界には、私がゴロゴロいるのでしょうか?(笑)
こんな不安だらけな世の中に、わざわざ移ってくる人がいるとも思えませんね(笑)
人間は一人ではありません。
必ず他者との縁があります。縁がある人、みんなが同じ世界に移っているのでしょうか?
それとも誰かが移った時点で、その縁は切れているのでしょうか・・・?
パラレルワールドを科学的に否定できる立場ではありませんが、やはり気持ち的には違和感が残ります。
ちなみに、多世界解釈を主張している科学者たちは、いわゆるSFチックなパラレルワールドは否定しているようです。
科学者たちによると、別々の世界には干渉できないという主張だからです。
さらに量子論には、多元宇宙=マルチバース という理論もあります。
多元宇宙は、言葉の通り、マルチ=複数の宇宙という意味で、世界はひとつではないという考え方です。
多元宇宙には、様々な説があるので、ここでは説明しきれませんが、
いわゆるパラレルワールドも、多元宇宙の中の ひとつの考え方として受け取ることもできます。
多世界解釈と、多元宇宙の根本的な違いは、
多世界解釈は、いわゆる現実世界と呼ばれる「物質世界」が、幾つも存在するという理論であり、
多元宇宙の主流の理論では、あくまで別の世界は、エネルギーや次元などが異なる、全く別の世界のことであり、私たちが生きている三次元の物質世界が幾つもあるという考え方ではないようです。
こうして、科学的な視点から考察してみると、私たちがイメージしているSFチックなパラレルワールドの世界観は、人間が理解しやすいように イメージして作られた世界観であるような気はしています。
しかし、私たちには無限の可能性があって、自分の意思によって、自分が進みたい世界を選んでいけるという考え方には、強く共感しています。
決められた人生のレールなどはなく、変えられない運命などはないと思うからです。
そこで、こころクラフトでは、独自考察理論の「多元宇宙統合生命論」を考えました。
詳しい解説は、もう少し基本となる 既存の科学や思想を紹介してからにしたいと思いますが・・・
私たち人間の生命は、宇宙生命と同一です。
ここでいう宇宙生命とは、夜空に広がる大宇宙のことではなく、見えない世界も全て含めた、全体の世界のことです。
そして宇宙生命の中には、無限の未来の可能性が 重なり合うように一体化しています。
私たちは、宇宙生命に変化を起こす働きとして、たくさんの可能性の中から、この現実世界を創り出しています。
もちろん、人間はひとりではありません。この世界を創り出しているのは、全ての人との縁です。
これらの縁が織りなすように 統合され、現実世界が生まれているのだと考えます。
この世界は、私たち全ての人の想いが創り上げている・・・
ひとりが変われば世界は変わります。
多くの人が変われば、希望の未来へと進んでいけるのではないでしょうか・・・