答えは感情が教えてくれる
かに座とやぎ座の示すテーマ(前編)
感情とは、自分の心の現れ。巣の自分自身を現す、心の働きです。
感情は、何かのものごとに触れることで、現れます。
感情は、自分で自覚できる意識の上に現れるだけではなく、
自覚のできない、無意識の中にも存在し、
時には、意識上の感情と、無意識の感情が 食い違う時もあります。
感情には、様々な種類がありますが、
きっと本質はすごくシンプルで、好きか嫌いか、したいかしたくないか、というようなものではないかと思われます。
この感情を複雑にしているのが 意識です。思考です。
私たちは、様々なことを思考し、何かを想像します。
現実的に、何の変化が無くても、何かを考えることで、感情も変化します。
感情が動く要因は、物理的な変化だけとは限らず、生きている以上、常に変化し続けているものだとわかります。
無意識の中には、宇宙生命としての全体の心や、人類全体としての記憶、
そして幾代もの過去世の記憶なども含まれており、
それは映像や言葉の記憶のような類のものではなく、「感情」として残っているのだと思います。
海外旅行とかで、知らない地に立った時、
初めての人に出会った時、
何か懐かしい感じがして、心が揺さぶられることもあるでしょう。
時には、意味もわからず、突然涙が出てくるという体験もあるかもしれません。
無意識から湧き上がる感情が、意識上の私に、過去の記憶を教えてくれるのです。
赤ちゃんが産まれて、オギャー と泣いた瞬間・・・
意識はしていなくても、心はわかっているのかもしれません。
「パパ、ママ、また会えたね」と。
さて、占星術でみた蟹座には「家族」というテーマがあります。
そして「感情」や「過去世」というキーワードもあります。
一方、対極の位置にある山羊座は「社会」がテーマです。
家族と対になるテーマなので、イメージしやすいかと思います。
ここで、ホロスコープ上で対になっている星座同士には、共通したテーマがあることに注目です。
蟹座・山羊座の共通テーマは「感情」
一見、山羊座とは程遠いテーマのように思えるかもしれませんが、
社会で活躍するには、目の前の現実を直視する必要があり、感情を押し殺さないと、やっていけない世界でもありますね。
幾代もの過去世で、山羊座の人生を強く体験してきた生命は、
社会を主戦場とするあまり、地位や名声といった 欲に溺れていた時があったかもしれません。
自分が出世する為に、人々をコントロールしたり、犠牲にしたことがあったのかもしれません。
社会で生きる為には、自分の本当の感情を、押し殺したり、隠したりする必要があったに違いありません。
同時に、他者の感情に目を向けず、他者の心に、負の感情を生ませたこともあったはず。
こうして正しい感情を表現できなくなってしまった過去世が浮かんできます。
今世に蟹座のエネルギーを強く持っている人は、過去世で見失った感情を取り戻すかのように、
家庭という、感情を素直に出しても許される場所で、心を癒していくのです。
しかし、家族を外の社会という「外敵」から守ってくれる場所だと勘違いしてしまったら、
我が身を守りたい目的で、強い感情で家族をコントロールしたり、依存してしまう傾向も強くなり、
結果として、家族とうまくいかなくなることもあるかもしれません。
社会での生き方を学び、仲間も見つけ、感情のコントロールも覚えるからこそ、
家族の役割も変わってくるのです。
一見、相反するテーマを持っていても、バランスと調和が大切。
どちらかに過度に偏ってしまうと、正常な心を壊す原因になってしまうことがわかりますね。
ソウルリーディング
私たちは幾代もの過去世を生き、色々な人生を体験しているはずです。
この話は、いわゆる太陽の星座だけを対象にしているわけではありません。
太陽の星座が、蟹座か山羊座の人以外にも、月の星座が該当する人も、何かを感じると思います。
また、月のドラゴンテイルは、数多くの過去世でも、強烈な感情が残る体験をした時の星座を示します。
若いうちは意識できない人もいると思いますが、人生のどこかで、カルマに直面した時に、心が思い出すかもしれません。
対極にある月のドラゴンヘッドに、カルマを克服するヒントが隠されています。
実際には、これらの星が、他の惑星とどう関わっているかにより、課題の強弱や、受け取り方が変わります。
このテーマが 人生で 強調されている人がいるのは 間違えありませんが、
全ての人が 抱えているテーマでもあると思って、捉えて頂ければ幸いです。