月は無意識の心に潜む記憶

タロット-生命の物語

月は無意識の心に潜む記憶

月は無意識の中に潜む、過去世からの不安や恐れ

私たち人間は、幾代もの過去世を 輪廻転生してきています。

共に使命を果たそうと誓った、生命のパートナー達と共に、
立場を変え、場所を変えて、何度も何度も出会いと別れを繰り返しているのでしょう。

このパートナーとの誓いは、悩み苦しむ人達に、勇気と希望を与えること。

その為に、まずは自分達が敢えて困難を体験し、その悩みを乗り越え、
生命の成長を体現するその先にこそ、真の幸福があるのだと・・・

自らの体験を通して手本になることで、
誰もが幸せになれる 生命のストーリーを、証明していこうと誓い合ったのです。

私たちが生命のパートナーと、数多くの人生を、
輪廻の旅をし続けてきたのは、
弱くて不完全な人間が、成長し、幸せを掴んでいく物語を、
役者のように演じているようなものなのです。

これは、幾代もの過去世において、この真のパートナーとの関係が、
いつでも良好であったとは限らないことを意味しています。

ある時は親子として、ある時は恋人や伴侶として、
そしてある時は、生涯のライバルや敵として、様々な立場、関係で出逢いながら、

現実世界の人生において、共に厳しい試練に直面したり、死よりも辛い別れを経験したり、
時には愛するが故に憎しみ合い、時には命をかけて戦うなどの、
辛くて 悲しい人生を繰り返してきたことも、想像に難くありません。

このように過去世で、強烈に心に残るような、負の体験をした場合は、
生命の傷として、深く心に残っています。
そしてこれは、自らが傷つくだけではなく、他者をも傷つけるという 負の業となり、生命に刻まれているのです。

もちろん、私たちは、過去世の出来事を、記憶などはしていません。
しかし、無意識の中に、その感情だけは残っているのでしょう。

だから、この生命のパートナーと出会った時、
どこか初めて会った気がしないような、言葉にできない感覚を持つかもしれません。

乗り越えてない業は、過去世と 同じ形で現れます。
だから、その時が近づくと・・・
まるで無意識の感情が思い出すかのように、
意味のわからぬ、理由もわからない、不安や恐れとして現れます。

無意識の私はわかっているのでしょう
「あぁ、また同じ苦しみを味わうんだ・・・と」

そして無意識に、同じ苦しみを避けようとして、
パートナーをコントロールしようとしたり、必要以上に依存したり、
時には威嚇してしまうこともあるでしょう。

意識上の私は、この不安と恐れの正体がわからないから、
対策も打てず、迷いも生んでしまうのです。

自分を守ろうとする 目に見えない 無意識の心が、
現実を動かしてしまい、
結果として、過去世と同じ失敗を繰り返してしまいます。

これが、過去世からの 業の伏線による、カルマ発動のストーリーです。

一見は、耐え難い体験をするかもしれません。
いや、誰でも、人生のどこかで体験するに違いありません。

カルマの試練は、過去世で乗り越えたことがない体験なので、
乗り越え方がわからないのです。

もちろん、試練の形は、人によって違います。
だから他者の目には、簡単そうに見える悩みであっても、
その本人にとっては、自分の器を超えた形で 現れるということです。

もし今の人生で、このような試練に出会ったならば、
それは、業を乗り越えるチャンスが来たということです。

さて皆さん、お気づきでしょうか?

本質は、生命のパートナーと共に、試練を演じているだけなのです。

だから、思い出せばいいのです。

このパートナーとの、始まりの時の約束を。
憎んでしまいそうな相手は、
本当は誰よりも愛し、誰よりも大切な、
まさに自分の生命の分身とも言える、同じ使命を持ったパートナーなのです。

この事に気がつけた時、
きっと心の霧が一気に晴れわたるように、
真実の光が見えてくるでしょう。

夜の 暗闇の先には、必ず 暁が 灯るように・・・

THE MOON.【月】

これまでの物語は、タロットの大アルカナ「月」のカードの本質を考察した、
生命のストーリーをモチーフにしました。

タロットの 月は、無意識の感情を示します。
この感情は、決して明るいものではなく、
無意識に潜む 不安や恐れのような、負の感情です。

月のカードが出た時は、
程度の違いこそあれ、
過去世からの業が現れてきたサインなのではないでしょうか?

そして、月の逆位置が出た時は、
不安や恐れから解放され、感情が安定してくることを予感します。
つまり、業の試練が終わりを告げることを意味しているのでしょう。